キーパーソンに聞く!モバイル時代のアプリ活用最前線

「とにかくユーザーに会え!」KDDIが語る、アプリドリブンな組織の作り方

2017/10/06 伊藤 直樹=Repro

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 初代iPhoneの発売から10年がたち、スマートフォン上で動作するアプリケーション(スマホアプリ)は今や生活者に欠かせないものとなっています。人々は仕事、スポーツ、旅行、エンタメ、友人とのコミュニケーションなどあらゆる場面で様々なアプリを利用しています。

 アプリ開発のハードルも以前に比べて下がりました。Webの技術でアプリを開発できるプラットフォームの台頭やアプリ開発者の増加などにより、非IT企業であっても自社でアプリを開発・運用し、顧客との関係維持に活用している事例が増えています。

 しかしながら、アプリを活用して自社事業の成長につなげられていない企業が多いのも事実です。何千万円もの開発費用をかけてリリースしたものの全くユーザー数が伸びないアプリや、大規模なプロモーションによって新規ユーザーは獲得できたものの、アプリにユーザーが必要としている機能がなかったり、アプリの使い勝手が悪かったりするためにユーザーが短時間で操作をやめて離脱してしまうアプリが世の中には多数存在しています。

 このような状況に警鐘を鳴らすために、本連載では企業がアプリを活用するために重要なポイントを整理します。具体的には、実際にアプリを活用して顧客の維持・ロイヤル化につなげるための考え方や、アプリシフトを進めるための社内組織づくりの手順などを、実際にアプリを活用してビジネスを成長させている企業の担当者へのインタビューを通じて明らかにします。

 その第1回は、国内の携帯電話契約者数の頭打ちやMVNO(仮想移動体通信事業者)サービスの台頭といった市場環境の変化に直面している、KDDIを取り上げます。通信サービス料以外の付加価値で収益を創出する「ライフデザイン企業」への変革を目指すKDDIのキーパーソンに、アプリ開発や活用状況を具体的に聞きいてみました。

付加価値ARPAを高めるためにアプリに注力

岡さんの経歴と業務内容を教えてください。

KDDI バリュー事業本部 新規ビジネス推進本部 担当部長の岡 昌樹氏
[画像のクリックで拡大表示]

 私は、バリュー事業本部という部署で、弊社がお客様に提供している全アプリの使い勝手に関する品質の管理やアプリの開発体制・運用体制づくりのほか、au IDを使ったアプリマーケティングの戦略立案など、アプリに関する全般を見ています。前職のヤフーでポータルサービスの運営などを担当していた経験もあって、2016年からKDDIに在籍しています。

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