今は、パソコンとインターネットがあれば、どこにいても打ち合わせができる。Webカメラを用意してビデオチャットソフトを使えば、相手の顔色をうかがいながら交渉したり、手持ちの資料を相手に見せたりできるので、電話よりも話を進めやすい。最近のノートパソコンは必ずと言ってよいほどWebカメラを搭載しているため、それを使えば投資も不要だ。

 だがノートパソコン内蔵のWebカメラは、1対1のビデオチャットで使うには便利だが、会議にはあまり向いていない。まず、レンズが狭角で視野がかなり狭い。パソコンの正面に座っている人のバストアップを撮影するのにちょうど良いものの、会議室の雰囲気やホワイトボードに記載された資料などを写すには、視野が足りない。

 ノートパソコンのWebカメラには、画角を調節しづらいという欠点もある。多くのノートパソコンが画面の上部や下部にWebカメラを搭載しているため、カメラが写す範囲を調節するには、パソコンの向きを変えなければならない。また、パソコンの画面を傾ける角度によっても、Webカメラが写す範囲が変わってしまう。

 また、ノートパソコンのWebカメラは画質があまり良くない場合が多く、総じて一昔前のスマホが搭載する前面カメラよりも画素数が低い。最新のノートパソコンでも、100万画素以下のものがある。人の顔を写すのには十分だが、文字や図が入った資料を写すのにはあまり向いていない。

映る範囲が広く動かしやすい外付けWebカメラ

 ビデオチャットで会議をするなら、視野や広く画角を自由に調節でき、画質が良い外付けのWebカメラを用意するとよい。会議用として売られているWebカメラは、広角レンズを搭載しており、ノートパソコンに搭載するWebカメラよりも写せる範囲がかなり広い。また、カメラを単独で好きな位置に移動できるので、Webカメラが写す範囲や位置などを調節しやすい。

 さらに、現在売られているUSB接続のWebカメラは、パソコンに搭載するWebカメラより画素数が多い製品が多い。撮影時の最大解像度も高いため、画質はきれいだ。

会議でビデオチャットをするなら、外付けのWebカメラを用意すると便利。写真はバッファローの「BSW200MBK」。税別の実勢価格は約3300円
会議でビデオチャットをするなら、外付けのWebカメラを用意すると便利。写真はバッファローの「BSW200MBK」。税別の実勢価格は約3300円
(撮影:スタジオキャスパー、以下同じ)
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