2017年6月、KDDIはGoogleのクラウド「Google Cloud Platform(GCP)」のパートナーになると発表。AWS(Amazon Web Services)、Microsoft Azureと合わせ、3大クラウドの再販が可能になった。2017年1月には、AWSのSIなどを手掛けるアイレットの子会社化を発表。ここにきて、KDDIがクラウドベンダーとして存在感を増してきた。

 同社の基本となるクラウドサービスが「KDDIクラウドプラットフォームサービス(KCPS)」。リソースのオンデマンドでの割り当てや、フェールオーバー用の予備機の手当て、稼働監視などを提供するKCPSは「イントラのサーバーを国内キャリアに任せたいというニーズをカバーする」(KDDI ソリューション事業本部 ソリューション事業企画副本部長 兼 クラウドサービス企画部長の藤井彰人氏)。

写真1●KDDIクラウドプラットフォームサービス(KCPS)の概要
写真1●KDDIクラウドプラットフォームサービス(KCPS)の概要
(出所:KDDI)
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 KCPSやAWS、Microsoft Azureなどのパブリッククラウド間は、「KDDI Wide Area Virtual Switch 2(KDDI WVS 2)」というサービスで、インターネットを介さず閉域網接続する。GCPについても、プライベートネットワークを直接拡張する機能について両社で対応を開始している。

写真2●「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」で閉域網接続
写真2●「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」で閉域網接続
(出所:KDDI)
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 藤井氏は「3大クラウドとは等距離で付き合う。どれを使うかは顧客の選択に任せる」とスタンスを話す。とはいえ、各クラウドの売り方には特色が出る。

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