本連載「Windows 7はいつやめる?」で掲載した5社のうち、東急ハンズを除く4社はWindows 7から10へと移行する方針だ。では7から10への移行時には何をすればいいのか。10もいずれサポート終了を迎えるのか。これらの疑問を日本マイクロソフトにぶつけた。

 Windows営業部の太田卓也テクノロジースペシャリスト、Windowsコマーシャルグループの石田圭志エグゼクティブプロダクトマネージャーと藤原正三エグゼクティブプロダクトマネージャーの3人が取材に応じた。

(聞き手は清嶋 直樹=日経コンピュータ

Windows 7からWindows 10へと移行するにはまず何をすればいいのか。

(左から)日本マイクロソフトWindows営業部の太田卓也テクノロジースペシャリスト、Windowsコマーシャルグループの石田圭志エグゼクティブプロダクトマネージャーと藤原正三エグゼクティブプロダクトマネージャー
(左から)日本マイクロソフトWindows営業部の太田卓也テクノロジースペシャリスト、Windowsコマーシャルグループの石田圭志エグゼクティブプロダクトマネージャーと藤原正三エグゼクティブプロダクトマネージャー
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 基本は「A:アップグレードライセンスを買う」「B:Windows 10をプリインストールした新しいPCを買う」の2通りだ。必ずしもPCを買い換える必要はない。

  コストは当然Aのほうが安い。Windows 10のシステム要件は「1GHz以上のプロセッサー」「(アップグレード時で)1GBのメモリー」などで、比較的古いPCでも動作する。PCメーカーが「Windows 10対応」をうたっているマシンを持っている場合は、アップグレードも選択肢に入るだろう。

 現実的には、多くの企業は一定のサイクルでPCを買い換える計画を立てている。Windows 10への移行に着手する当初の段階では古いPCを混在させるというケースが多い。特に事前検証用PCは新しいものを買うのではなく、今あるマシンをアップグレードして使うという話をよく聞く。

ライセンスは何を買えばいいのか。

 ある程度まとまった数のPCを持つ中規模以上の企業には、台数かユーザー数によるボリュームライセンスである「Windows 10 Enterprise E3」「同E5」を薦めている。E5はE3の上位版で、E3の全機能に加えて、セキュリティツール「Windows Defender ATP」が追加されている。

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