VR(仮想現実)が急速に広がっている。
「ゲームと娯楽の話だろ」と思うのは早計だ。保険調査、歯科治療、住宅販売、社員教育──。ビジネス向けのVR関連市場は今後3年間で約15倍に急拡大する見通しだ。
先行各社がほれ込むのはVRの「突破力」。仮想空間を生かせば現実世界の場所や危険性、コスト、人手などの様々な制約を取り払える。
現実を超えたリアリティーで業務を手助けするVR。先行5社の取り組みから活用のヒントを探る。
VR(仮想現実)が急速に広がっている。
「ゲームと娯楽の話だろ」と思うのは早計だ。保険調査、歯科治療、住宅販売、社員教育──。ビジネス向けのVR関連市場は今後3年間で約15倍に急拡大する見通しだ。
先行各社がほれ込むのはVRの「突破力」。仮想空間を生かせば現実世界の場所や危険性、コスト、人手などの様々な制約を取り払える。
現実を超えたリアリティーで業務を手助けするVR。先行5社の取り組みから活用のヒントを探る。
JR東日本はVRを使って、「電車にひかれる」「高所から転落する」といった「あり得ない」体験を通して、従業員に安全意識を徹底させている。1年かけて約1200人の従業員に事故を疑似体験させる計画だ。
LIFULL
不動産情報サービス大手のLIFULL(ライフル、旧ネクスト)は住宅メーカーなどに向け、VRを使った建て売り住宅の販促支援ツール「GRID VRICK」を開発、2016年5月から提供を始めた。
大和ハウス工業
大和ハウス工業が手掛ける沖縄県豊見城市の分譲マンションだ。全2棟204戸のうち、2016年9月から始まった2棟目の販売でVRを使ったところ、成約率(歩留まり)が1棟目の約25%から35%程度まで高まったという
モリタ
歯科医療機器販売大手のモリタはソフトバンク傘下のシステム開発会社リアライズ・モバイル・コミュニケーションズと2017年4月、HMDで歯科治療を支援するシステムを開発した。2年後をメドに、歯科大学などでの教育・研修用途で実用化を目指す。
SOMPOホールディングス
SOMPOホールディングス(HD)傘下で住宅リフォーム事業を担うフレッシュハウスは、損害保険ジャパン日本興亜と連携してスマートグラスとARを使った業務改善を進めている。