無線LANは電波が目に見えないことや、周囲の環境により通信の状態がかなり左右されやすいこともあり「つながらない」「つながりにくい」「遅い」といった問題が発生すると原因を特定しにくい。問題が発生したときは、まずは無線LANルーターや子機の設定を見直し、状況が改善するか試みてみよう。
最初からつながらなかったときは…
無線LANルーターを設置後、最初の接続設定でネットがつながらないときは、まず無線LANルーターと子機の距離を確認しよう。遠くでつながらなければ、無線LANルーターになるべく近づける。
無線LANの電波の到達距離は50m~100mと言われているが、これは周囲の電波に影響されず、電波を遮る物が全くない見通しが良い場所での最長到達距離だ。途中経路に扉や壁などがあるだけで、電波の到達距離は極端に短くなる。宅内は電波を遮るものが多く、電波が届く範囲が思ったより狭いこともある。
子機の設定画面で無線LANルーターのSSID(Service Set Identifier)を確認できるのに、そのネットワークに接続できないこともある。これは、電波が弱いのだが、SSIDを通知する電波だけは子機に届いて一覧に表示されていることが原因の可能性がある。この場合も、無線LANルーターになるべく近づき、接続できるか試してみるとよい。
子機から無線LANルーターに接続するための情報(接続情報)を間違えている可能性もある。無線LANルーターを設置して最初に接続する際は、初期設定済みのSSIDと暗号キーを使う。これらの情報は、本体のラベルや同梱されている初期設定用紙などに記載されている。
子機を無線LANルーターに接続するには、子機のWi-Fi設定を開き、一覧表示画面から接続したい無線LANルーターのSSIDを選ぶ。暗号キーの入力画面が表示されたら、暗号キーを入力する。暗号キーを入力しても接続できないときは、暗号キーの入力ミスが考えられる。数字の「0」「1」とアルファベットの「O」「l」などは間違えやすい。SSIDが記載されている紙や本体のラベルなどを再度確認して、入力し直そう。
またSSIDや暗号キーは、大文字と小文字は別の文字に扱う。記載されている通りに暗号キーを入力しなくてはならない。