本連載の最終回として、eコマース事業を展開する企業にとっての、デシタルマーケティングの使い方をまとめてみる。
今、eコマース事業を展開している企業は、eコマースサイトの売り上げを伸ばすために、以下のような課題を抱えているのではないだろうか?
- 売り上げ
- 新規集客が思うように伸びない
- 購買単価が増えない
- コンバージョン率が上がらない
- 顧客接点・キャンペーン
- 全顧客に画一的なメールを送っている
- コミュニケーションがメールのみ(LINE、SMS、アプリなどを使ってアプローチしたい)
- 各チャネルで施策がバラバラ、施策に重複コストが発生している
- 特定のキャンペーンしか機能していない(様々なキャンペーンを打ちたいが、実施できる数に限界がある)
- リアルタイムで顧客とコミュニケーションできない(例:お客様がお薦め商品のページに流入したまさにそのとき、営業担当者が電話やメールをして、お客様とコミュニケーションをとれるようにしたい)
- 顧客管理
- 会員情報はある程度あるが、休眠会員が多い(アクティブユーザー率が低い)
- 顧客データが分散していて利用ができない(店舗とECサイトで顧客データが別々で管理されているため、クーポンやカタログをユーザーに届ける際、店舗のDM、ECサイトのメールなど、二度手間になっている)
- 分散された顧客データが利用できても、利用できるまでに時間がかかる(キャンペーンの準備期間が長く、すぐに実行できない)
こうした課題を解決するのが、「デジタルマーケティング」である。
eコマースにおけるデジタルマーケティング
デジタルマーケティングを簡単に整理すると、「電子メディアを活用して製品やサービス、ブランドなどのプロモーションすること」である。言い換えるなら、デジタルを切り口にしたマーケティングを考えることだ。