5G対応のMassive MIMOに向けたスイッチ+LNAモジュール
5G対応のMassive MIMOに向けたスイッチ+LNAモジュール
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 米pSemi社は、5G(第5世代)無線通信対応のMassive MIMO(Multiple Input Multiple Output)に向けたRFモジュールを4製品発売した(ニュースリリース)。RFスイッチと低雑音アンプ(LNA)を1つのパッケージに収めたモジュールである。4製品いずれも、サブ6GHzの5G NR(New Radio)帯域に対応する。Massive MIMOを採用した無線通信基地局に向ける。

 4製品の違いは、チャネル数と対応する周波数範囲にある。「PE53111」と「PE53211」は2.3G〜2.7GHzの周波数範囲に対応しており、PE53111が1チャネル品で、PE53211は2チャネル品である。「PE53110」と「PE53210」は3.3G〜3.8GHzの周波数範囲に対応しており、PE53110は1チャネル品が、PE53210は2チャネル品である。

4製品いずれも、最大RF入力電力は5Wである。雑音指数は、PE53111とPE53211が1.45dB、PE53110とPE53210は1.65dB。出力の第3次インターセプトポイント(OIP3)は、PE53111とPE53211が30dBm、PE53110とPE53210は29dBmである。静電気放電(ESD)耐圧は、人体帯電モデル(HBM)で±1kVを確保した。電源電圧は+5V。消費電流は4製品いずれも、チャネル当たり90mA。パッケージは、実装面積が5mm×5mmの32端子LGA。最大動作温度は+105℃である。すでにサンプル出荷を始めている。価格は明らかにしていない。