台湾・台北にて2017年5月30日から年6月3日まで、IT見本市「COMPUTEX TAIPEI 2017」が開催される(写真1)。

写真1●COMPUTEX TAIPEI 2017会場の一つ、TICC台北国際会議センター
写真1●COMPUTEX TAIPEI 2017会場の一つ、TICC台北国際会議センター
(撮影:山口 健太、以下同じ)
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 2016年度の開催実績は、出展社数が1602、海外からの来場者数は178カ国から4万969人、国別では中国・日本・米国・香港・韓国がトップ5を占めた。2017年度も1600社以上の出展社を見込んでおり、主なテーマとしてはAI、IoT、スタートアップ、ビジネスソリューション、ゲームとVRとなっている。

AI、IoTなどPC以外の分野にも注目

 PC関連展示としては、マイクロソフトがSurface Laptopとともに発表した教育市場向けOS「Windows 10 S」搭載製品や、米Qualcommとの協業による「Windows on ARM」の詳細、Windows MR対応のヘッドセットなどが注目される。

 また、COMPUTEXの主催者は展示の方向性について、AIやIoT、スタートアップなどPC以外の比重を高めている。テーマごとの展示エリアとしては、スタートアップを中心とした「InnoVEX」、IoT関連展示が集まる「SmarTEX」、アップルのMFi認定製品が集まる「iStyle」、ゲーム関連展示の「Gaming&VR」を設ける。なお、InnoVEXのみ5月31日から6月1日まで2日間のみの開催となる(写真2、3)。

写真2●テーマごとに様々な展示エリアが設けられる
写真2●テーマごとに様々な展示エリアが設けられる
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写真3●InnoVEXの開催は6月1日まで
写真3●InnoVEXの開催は6月1日まで
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 会期前日の5月29日には、英ARMが新製品発表会を開催。Compute Product Group VP & GMのNandan Nayampally氏、Media Processing Group VP, GM and FellowのJem Davies氏が登壇する。

 地元台湾のASUSTeK Computerも、5月29日に新製品発表会「THE EDGE OF BEYOND」を開催。インテルも協賛しており、PCの新製品発表が期待される。日本時間15時からは公式サイトでライブストリーミングを配信する。

 米NVIDIAは、5月30日に「NVIDIA AI FORUM」を開催。基調講演には創業者のジェンスン・ファンCEO(最高経営責任者)が登壇、最新のゲーミング製品やAIへの取り組みについて講演する。

 米インテルは5月30日に基調講演「Experience the Data Driven Future」を開催し、副社長兼クライアント・コンピューティング事業本部長のグレゴリー・ブライアント氏が登壇する。データの活用によりこれまでにない没入感を得られるコンピューティング体験や、パートナー企業との取り組みについて講演する。

 米マイクロソフトは5月31日に基調講演「Building the Possible」を開催、昨年同様にOEM担当コーポレートバイスプレジデントのニック・パーカー氏が登壇する。主要なOEMパートナーからの最新デバイスの紹介や、パートナーエコシステムの最新事例について講演する。