日本国内で提供されるクラウドERPサービスは、大きく2種類に分類できる。

 一つは、これまでオンプレミス向けのパッケージソフトとして提供したアプリケーションをSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)として提供するもの。もう一つは、当初からクラウドサービスとして開発されたサービスだ(表4)。

表4●日本国内で提供されているクラウドERPサービスのタイプ(2017年6月時点のアンケート結果)
製品/サービス名タイプクラウドのアーキテクチャー
A.S.I.A. GP SaaS on IIJ GIOパッケージ版も提供マルチテナント:シェアード型(Type-S)
シングルテナント:専有型(Type-A、B)両方提供可能
CAM MACSクラウド専用サービスマルチテナント
DS-mart ERPパッケージ版も提供シングルテナント
EXPLANNER for SaaSパッケージ版も提供シングルテナント
FUJITSU Enterprise Application GLOVIAきららパッケージ版も提供マルチテナント
GLASIAOUSクラウド専用サービスマルチテナント
GRANDITクラウドパッケージ版も提供パートナー企業により異なる
HUEクラウド専用サービスマルチテナント
Infor CloudSuite Industrialクラウド専用サービスマルチテナント/シングルテナントの2形態で提供
Microsoft Dynamics 365 for Operationsパッケージ版も提供未公開
MJSLINK NX-I for IaaSパッケージ版も提供シングルテナント
NetSuiteクラウド専用サービスマルチテナント
Oracle ERP Cloud、Oracle HCM Cloud (人事・給与)、Oracle Sales Cloud(CRM/SFA)クラウド専用サービスシングルテナント
PCAクラウド(会計DXクラウド、給与DXクラウドなど)パッケージ版も提供マルチテナント
ProActive for SaaSパッケージ版も提供シングルテナント
SAP Business ByDesignクラウド専用サービスマルチテナント
SuperStream-NXパッケージ版も提供ソリューションパートナーにより異なる
クラウド会計ソフト freee、クラウド給与計算ソフト freeeクラウド専用サービスマルチテナント

 前者は、自社または外部のデータセンターで自社専用のERPシステムを稼働させるのと似たイメージになる。

 後者は、インターネットバンキングあるいはSNSのように、単一のアプリケーションを複数のユーザーが使うイメージだ。クラウド専用サービスには、会計だけを気軽に使えるように、搭載する機能を抑えて料金を安価に設定したものと、クラウドで本格的なERPを提供することを目指したものに分かれる。

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