今、日本企業の間ではRPA((Robotic Process Automation)が大ブームになっているが、その陰で野良ロボットの増殖が始まっている。管理されていないRPAロボが社内に蔓延すれば、不正利用や業務のブラックボックス化など大きな問題を引き起こす。
この特集では「行方不明」「飼い主不明」「生死不明」など野良ロボの実態と、野良ロボットが業務やシステムに「悪さを働く」リスクを明らかにするとともに、野良ロボが生まれる原因や及ぼす影響などを分析し、今から打つべき対策を提示する。
職場に増殖する野良ロボット
目次
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やがてブラックに、RPAの野良ロボットに要注意
RPAが業務効率化や働き方改革に対する手段の一つとして注目されている。一方で、想定したような効果が出ないという声も聞かれる。懸念されるのが、誰が管理しているかわからない「野良ロボット」の増殖だ。いずれ業務に悪影響を及ぼすリスクをはらむ。
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RPAの野良ロボットがブラック化、職場にもたらす障害と対策
RPAで「野良ロボット」が放置されても、悪さをしないのであれば大きな問題にはならない。だが、実際に問題が起きると厄介なことになる。今回は、そんな野良ロボットの最大のリスクである「ブラックロボット」に焦点を当てる。この悪さをする野良ロボットについて、その影響と対策について考えたい。
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手間取るRPAの管理、野良ロボ退治の基本ルール
前回はRPAで野良ロボットが生まれる原因を紹介した。今回はどのようにすれ野良ロボットの誕生を阻止できるのか、そのガバナンスについて解説する。RPA導入・運用にこそ、IT部門が重要な役割を果たさなければならないことが理解できるはずだ。