企業の秘中の秘であるはずの開発計画などを公にし、研究機関やスタートアップ企業からアイデアや技術を募って、これまでにない製品やサービスを生み出す。それがオープンイノベーションだ。本当に成果が出るのか。パートナー募集やプロジェクトマネジメントはどうすればいいのか。先行企業の担当者を直撃した。
実録!オープンイノベーション
目次
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オリンパス、“とがった”アイデア求めブロガー活用
MITメディアラボとともにスマートフォンと連動する新タイプのカメラ開発に挑んだオリンパス。製品化にメドが立つと、販促にもMITブランドを駆使して先駆的な開発者の関心を集めた。
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憧れのMITと協業、オリンパスのスマホ連動カメラ
レンズらしきものはあるが、ファインダーやディスプレイなどが付くカメラボディは一切なし─。オリンパスが2015年3月からネットで販売する「OLYMPUS AIR」はこんな形状だが、高画質な写真や動画が撮影できるれっきとしたデジタルカメラだ。
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採用にも役立つ?ジェイアイエヌの「集中度測れる眼鏡」
「アタマが良くなる眼鏡を作りたい」。経営トップのこんな発想からオープンイノベーションに乗り出したジェイアイエヌ(JINS)。発売の1年半前に開発計画を明らかにして、センサーなどIoT技術が得意なパートナーを募った。
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認知症が分かる?IoT眼鏡「JINS MEME」誕生秘話
眼鏡とは、「目の前にあるもの」あるいは「遠くにあるもの」を見えやすくするツール。そうした常識を覆したのが「JINSジンズ MEMEミーム」。眼鏡製造小売り(SPA)大手のジェイアイエヌが2015年11月に販売を開始した。