日本HPが2016年10月に出荷を開始したHP Elite x3は、法人向けWindows 10 Mobile搭載スマートフォンだ。キーボードとマウスをつないでデスクトップPCのように使う「Continuum」に対応している。さらに、ノートPCのように使える「HP Elite x3ノートドック」も用意されているのが特徴だ。

 ただし、PCのように使えることが、この製品が目指す全てではない。オプションのサービスも含め、HPがこれからのモバイルワークに合ったスマートフォンの姿を提示した製品だといえる。

 本特集では3回にわたって、HP Elite x3の特徴と、この製品の狙いを解説する。1回目は、製品の特徴をスペック面から整理する。

3年使用を想定したバッテリー

 HP Elite x3は解像度2560×1440ドット、約6インチ(5.96インチ)のディスプレイを持つWindows 10 Mobile対応スマートフォンだ。同社の直販サイトでは、税別7万9800円で販売されている。

 サイズと重量は幅161.8×奥行き83.5×高さ7.8mm、194gである。プロセッサは、米クアルコム「Snapdragon 820」(2.15GHz、4コア)を採用。メモリーは4GBで、64GBの内蔵ストレージとmicroSDカードスロットを搭載する。

写真1●日本HPの「Elite x3」
写真1●日本HPの「Elite x3」
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 カメラは背面(約1600万画素)、前面(800万画素)と虹彩認証用(約240万画素)の3つ。また、背面に指紋認証装置がある。インタフェースは、最近スマートフォンの対応機種が少しずつ増えてきたUSB3.0 Type-Cのものだ。

写真2●Elite x3の背面。カメラの下にあるのが指紋認証装置
写真2●Elite x3の背面。カメラの下にあるのが指紋認証装置
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写真3●インタフェースは最近増えてきたUSB3.0 Type-Cのもの
写真3●インタフェースは最近増えてきたUSB3.0 Type-Cのもの
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