デジタルトランスフォーメーションを促す顧客データ管理

顧客データ管理システムをどう構築するか、現実的な4パターンで考察する

2017/09/11 屋代誠,嶋田貴夫=NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション

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 これまで、デジタルトランスフォーメーション時代を迎える顧客データ管理システムのあるべき姿について、いくつかの視点から論じてきました。今回は、顧客データ管理システムをどのように構築するかについて論じます。

 顧客データ管理システムの構築アプローチについては、二つの検討軸が考えられます。

一つめの軸:構築環境---オンプレか、クラウドか?)

二つめの軸:何を利用するか---従来から利用している従業員が企業内システムを利用する際のID管理目的としたIAM(アイデンティティ・アクセス・マネジメント)や、顧客IDの管理を目的として設計したCIM、またはフルスクラッチ開発

検討対象になり得るのは4パターン

 上記の二つの軸の組合せで実際に検討対象となることが多いと思われる、4パターンについて説明します。

1.オンプレミス×フルスクラッチによる構築

 システムのほぼ全てをオンプレミスで構築するアプローチです。システムに対する各部署の要求に最大限対応することと、データのセキュリティを最大限に重視する場合に選択されると考えられます。

 このアプローチの懸念として、システムのスケーラビリティへの懸念が挙げられます。運用開始後にセキュリティホールなどが見つかり、修復のために多大な追加コストがその都度に発生する事態も、多くの企業で起きているのではないかと考えます。

 さらに、デジタルマーケティング分野に象徴されるように、データを活用するテクノロジーは日進月歩の進化を遂げています。自社で構築した旧型のデータ管理システムをアップデートしたり、企業にデータ活用による価値をもたらす最新のテクノロジーと接続したりするために、構築後の運用フェーズで多大な追加リソースが必要となることも考えられます。

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