デジタルトランスフォーメーションを促す顧客データ管理

岐路に立つCookieと広告、顧客データはどこに求めるべきか

2017/06/20 屋代誠,嶋田貴夫=NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション

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 これまで、多くのWebサイトではユーザーの行動を把握し、ターゲティングの精度を向上させコンバージョンを高める目的で、ブラウザーを個別に識別する「Cookie」を広く活用してきました。しかし、個人のプライバシーに対する意識の高まりなどを背景に、Cookieに基づいた広告配信に依存するデジタルマーケティング戦略に疑問が投げかけられています。

Cookieを忌避し削除するユーザー

 ユーザーがCookieに基づいたターゲティングを嫌う背景には、ユーザーがCookieによる情報の収集を許諾したという意識が乏しいままで、サイトの閲覧履歴などの情報を収集・利用され、プライバシーを侵害されているように感じることがあります。

 その傾向については、ここ数年にわたって多くの議論があり、多様なデータが公表されています。マイクロソフト社の委託によりIpsos社が実施し2013年1月に公表した調査結果1によると、ユーザーの85%は自身のプライバシーを守るために何らかのアクションを起こしています。

 中でも最も多くのユーザー(65%)が取っているアクションが「Cookieを削除する」でした。次いで「ターゲティング広告をオプトアウトする」(44%)、「アプリをアンインストールする」(41%)、「Webサイトがトラックできないようにブラウザーの設定を変更する」(39%)などが挙げられています。

 DIGIDAY(英語版)は、2013年4月にCookieの削除や利用制限に関して、複数の企業が公表したデータを集めた記事を公開しました2。具体的には以下の内容です。

  • ユーザーの3分の1は毎月Cookieを削除している
  • Cookieを削除するユーザーは平均して月に4回削除を実行している
  • 調査対象の60%は、Webサイトがユーザーに関する情報を集めることを禁止する「トラック禁止法」を望んでいる
  • 調査対象の40%は、広告によって運営されているWebサイトはユーザー情報を売る可能性があると考えている
  • 広告ブロックソフト「AdBlock」のダウンロード回数は2億回、「AdBlock Plus」のダウンロード件数は4200万回で、AdBlock Plusのデイリーアクティブユーザー数は1580万人
  • 家庭にあるPCの60%以上は複数の人が使用しており、すなわちCookieもシェアされている。


1. Nearly Half of U.S. Adults Believe They Have Little To No Control Over Personal Info Companies Gather From Them While Online
http://www.ipsos-na.com/news-polls/pressrelease.aspx?id=5972

2. 13 Alarming Stats About Cookies
https://digiday.com/media/13-alarming-stats-about-cookies/

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