「ビジネスメール実態調査2017」の結果をもとに、仕事におけるメールの立ち位置、あり方を話し合う平野所長と直井研究員。メールの確認頻度や、いつまでに返信が来ないと遅いと感じるかについて話し合っています。

直井研究員(以下、直井):仕事で1日の平均通数は送信「12.62通」、受信「39.28通」で、役職が高くなるにつれて通数が増えるという結果がでました。電話をかけていたことをメールで済ませるようになったり、何度もメールでやりとりしたり、数通が増えるほど費やす時間も増えていきます。仕事のメールを確認する頻度は「1日に10回以上」(47.93%)が最も多く、毎日、メールを何度も確認するのが一般化していることが分かりました。

仕事のメールを確認する頻度(n=2395)
仕事のメールを確認する頻度(n=2395)
2017 Japan Businessmail Association.
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平野所長(以下、平野):まずは、メールを確認する頻度を見てみよう。「1日に10回以上」(47.93%)、「1日に4~9回」(29.69%)、「1日に2~3回」(19.04%)、「1日に1回」(2.13%)を合計すると、1日に1回以上メールを確認している人は98.79%と、ほぼ100%だね。

直井:はい。毎日1回は必ずメールを確認したほうがいいといえます。

平野:仕事では毎日、メールを確認することが当たり前になっていると考えられるね。メール対応に、どんどんスピードが求められるようになっていることもあり、多くの人がこまめにメールを確認している。

直井:今回、7割を超える人が「1日(24時間)以内」に返信が来ないと「遅い」と感じることが分かりました。

いつまでに返信がこないと遅いと感じるか(急ぐ場合を除く)(n=2395)
いつまでに返信がこないと遅いと感じるか(急ぐ場合を除く)(n=2395)
2017 Japan Businessmail Association.
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返信が来ないと遅いと感じるのは、「1日(24時間)以内」(37.95%)が最も多いです。「2日(48時間)以内」(18.62%)と続きます。

「5分以内」(0.71%)、「15分以内」(1.00%)、「30分以内」(2.92%)、「1時間以内」(7.06%)、「2時間以内」(6.39%)、「4時間以内」(7.31%)、「8時間以内」(6.14%)、「12時間以内」(4.01%)、「1日(24時間)以内」(37.95%)を合計すると73.49%でした。「2日(48時間)以内」だと92.11%です。

平野:返信は「1日(24時間)以内」が望ましく、「2日(48時間)以内」が境界線といえるね。ここを超えたら「遅い」というレッテレルを貼られるだろう。

直井:そうですね。

平野:昔は、1週間くらい返信が来ないこともあったが、今は1週間返信が来ないと、私の場合は完全にアウトだね。3日返信がなかったとしても、一緒に仕事をすることに疑問を抱く。

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