Windows 10 Creators Update(開発コード名はRed Stone 2、以下RS2)では、日本語入力や標準アプリ、ゲーム関係などにも細かな変更点がある。原則、Insider Previewの毎回の改良点は、Windows Insider Program Archivesでアナウンスされている。

 今回の記事執筆に当たり、改良点としてはアナウンスされているものの確認できなかった項目としては、初回起動時(OOBE:Out Of Box Experience)の変更、映像のオーバーレイ表示(対応アプリである映画とテレビが更新されていない)、深刻なエラー画面(ブルースクリーン)の背景が緑色になった(幸いなことにまだ見ていない)などがある。

MS-IMEは切り替え時に入力モードを表示

 付属の日本語IMEであるMS-IMEも改良されている。RS1までは、入力モードは入力開始直前にカーソル近辺に小さな矩形として表示されるのみで、あとは、通知領域のアイコンか言語バーに表示があるのみだった。一方RS2では、IMEの起動時やモードの変更時に画面中央に透過表示で入力文字モードが大きく表示されるようになった。これはMS-IMEのプロパティでオン・オフを設定できる。

RS2のMS-IMEは、モード表示を画面中央に大きく表示できるようになった。そのオン・オフは設定からできる。
RS2のMS-IMEは、モード表示を画面中央に大きく表示できるようになった。そのオン・オフは設定からできる。

 MS-IMEには、文字入力時点で変換キーを押す前に予測候補を表示する機能がある。このとき、[Tab]キーで予測候補を選択して[Ctrl]+[Del]キーで選択した予測候補が出ないように「削除」できた。

 RS2では、この操作にマウスが使えるようになった。マウスポインターを予測変換候補の上に持っていくとウインドウ右側に×印が表示される。これをクリックすることで、該当の予測候補を削除できるようになっている。

 RS1までは、この予測候補を表示されるまでの入力文字数の初期値は3だったが、これが1となり、文字を入れるとすぐに予測候補が表示されるようになった。そのほか、安定性が向上して反応速度が上がった、[Ctrl]+[/]で誤変換を報告できるようになった、などの改良点がある。

Defenderが標準のウイルス対策ソフトに

 RS1までの「Windows Defender」は、サードパーティを配慮して、対象を「マルウエア」としていたが、RS2では、コントロールパネルに表示される名称が「Windows Defender ウィルス対策」(英語は同 Antivirus)になり、標準搭載のウイルス対策ソフトであることが明確になった。サードパーティのウイルス対策ソフトは今後厳しいビジネス状況を迎えるかもしれない。

Defenderは、「ウイルス対策」ソフトであることを明確に表示するようになった。
Defenderは、「ウイルス対策」ソフトであることを明確に表示するようになった。

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