Active Directoryでソフトウエアを配布する際には、配布先のクライアントパソコンのOSと、配布するソフトウエアの「言語」設定に気を付ける必要がある。

 「クライアントパソコンのOSの『言語』設定が日本語で、配布するソフトウエアの『言語』設定は日本語ではない」というケースでは、さらにもう1つ設定が必要になる。ソフトウエアを取得・インストールする際に「言語」の違いを無視する設定をしておかなければならないのだ。この設定をしないと、クライアントパソコンは異なる「言語」のソフトウエアを正常にインストールできない。

 Visio Viewer 2013の配布時には必要ない設定だが、今後の参考のため、手順を知っておこう。この設定は、GPOをOUなどの管理単位にリンクさせる前に実施しておく必要がある。

 設定は、「グループポリシー管理エディター」から実行する。まず「コンピューターの構成」の「ソフトウェアインストール」を選択しよう。すると、画面右側の欄に、先ほど自動配布の設定で作成したパッケージ「Microsoft Visio Viewer 2013」が表示されるので、「ロケール」という項目を確認する(図4の(1))。ここに日本語以外の「言語」が表示されていたら、図4の(2)以降の設定が必要だ。

図4●OSの「言語」設定の違いを吸収できる設定にしておく
図4●OSの「言語」設定の違いを吸収できる設定にしておく
OSの「言語」設定が日本語で、配布するソフトウェアの「言語」設定が日本語以外のケースでは、「言語」の違いを無視する設定にしておく。この設定をしないと、OSと異なる「言語」設定のソフトウェアを配布できない。
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 日本語以外の「言語」の場合は以下のように作業する。パッケージ名を右クリックし、「プロパティ」を選ぶと「[パッケージ名]のプロパティ」画面が開く(同(2))。そこで「展開」タブにある「詳細設定」ボタンを押し、「詳細展開オプション」で「このパッケージを展開するときは言語を無視する」を有効にする(同(3))。

 なお、図4の(2)で示した、パッケージのプロパティ画面の「全般」タブでも、「言語」設定は確認できる。「言語」が英語など、日本語以外の場合は必ず上記の設定をしておこう。

▼というケース
今回は、OSの「言語」設定が日本語であることを前提としている。OSの「言語」が英語の場合、パッケージの「言語」も同じく英語なら問題なくインストールできる。

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