深層学習(ディープラーニング)とともに第3次人工知能(AI)ブームの牽引役を果たしたIBM Watson。日本語版が登場して2年弱で、機能は大きく変貌した。パートナー制度を本格化させ、さらなる拡販を狙う。ユーザーやパートナーは機能強化を歓迎する一方、困惑の声も出ている。IBM自身やユーザー、パートナーの生の声を通じてIBM Watsonの真実に迫る。
IBM Watsonの真実
目次
-
中堅中小へのWatson拡販を急ぐIBM、鍵握るパートナーの温度
日本IBMは2017年にパートナー戦略を大幅に強化した。Watsonを中堅中小企業に広げていくのが狙いだ。パートナーはWatsonを評価しつつ、冷静なスタンスでビジネスに臨んでいる。
-
Watsonを選んだユーザー、背景に深刻なビジネス課題
この特集は米IBMの人工知能(AI)システム「Watson」の現状を様々な角度から探っている。今回はWatsonを導入したユーザーとして、フォーラムエンジニアリング、金沢工業大学、みずほ銀行の事例を取り上げる。深刻化するビジネス課題に取り組むための道具としてWatsonを選んだ。
-
IBMに詰め寄るWatsonユーザー、APIの相次ぐ変更で混乱も
米国で開催された米IBMの人工知能(AI)システム「Watson」のイベントで、日本のWatsonユーザーがIBMの担当者に詰め寄るシーンがあった。ユーザーが利用している「Watson API」の1つが2016年に「サンセット」になると聞いたからだ。サンセットはサービスが終了することを指す。
-
IBMのWatson、「人工知能」とは別モノ?
今のAIブームを技術面で牽引しているのが深層学習(ディープラーニング)だとすれば、ビジネス向け製品/サービスではWatsonだと言っても過言ではない。この2年で機能や販売形態が大きく変化していることもあり、全体像を捉えにくい。様々な側面からWatsonの現状を明らかにしていく。