健康管理のために手首に付けるリストバンド型の活動量計が、作業員の動きを捉えるセンサーとなる─。活動量計を意外な用途で活用するのが、東芝の100%子会社で物流業務を手がける東芝ロジスティクスだ。

 腕に巻きつけられるほど小さな端末にもかかわらず、活動量計には脈拍、紫外線、温度、加速度などを測る多くのセンサーが詰め込まれている。東芝ロジスティクスは、活動量計に実装された3軸の加速度センサーを使って、倉庫のピッキング作業で作業員の動きを捉えることに挑戦した。

 活動量計に加速度センサーが組み込まれているのは、歩数や歩行速度を測定したり、睡眠状態を検知したりするため。だから加速度センサーのデータを分析すれば、人の姿勢や運動の状態を把握できると考えた。

東芝ロジスティクスは活動量計を使ってピッキング作業の動きをデータ化している。端末はTDKの「Silmee W20」
東芝ロジスティクスは活動量計を使ってピッキング作業の動きをデータ化している。端末はTDKの「Silmee W20」
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