ITを活用するからこそ可能な、新しいビジネス展開を目指す。そんなシステムの要求を掘り起こすときは、現状をきっちり分析し、丁寧にドキュメントにまとめるといった既存の手法が通用しない。有効なのは、見る・聞く・書くを大胆に簡略化した、従来とは大きく異なるアプローチだ。
見ざる 聞かざる 書かざる 「これだけ」要求定義
目次
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開発に先立つ「前さばき」で要求の全体像をつかむ
Part4 曖昧要求が降ってきたらどうする?
利用部門がまとめた要求が漠然としていて、このまま開発するのは難しい―。そんなときは、要求を明確化するためにITエンジニアが自ら動こう。システム企画の方法論「Openthology」を軽量化して応用するコツを、専門家が解説する。
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利用シーン、ダイヤグラム、記法をとことん絞り込む
Part3 「これだけモデリング」のススメ
周辺システムとの連携が複雑な企業システムの要求を掘り起こす際には、モデリングが強力な武器になる。ただ、正確性を追求していては手間がかかり、ビジネスが求めるスピードに応えられない。そこで抜けるところを抜いて、手間を抑えた「これだけモデリング」を紹介する。
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ぶれない価値観押さえ、軽い「かたどり」を反復
Part2 現場が実践する「これだけ」
現行システムや現行業務フローを詳しく見ないで、何をしているのか?変わりにくいポイントだけを押さえ、仮説で理想を描く。第一線で活躍するITエンジニアの、従来型とは全く違うアプローチを見る。
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メリハリ利かせて大胆に“はしょる”
Part1 聞いても出ない、すぐ変わる
新ビジネスの創出や展開を目指したシステムを企画する案件が増えてきた。そうした案件では定番的なシステム企画手法が通じにくく、時間浪費の原因となる。有効なのは、ヒアリングやドキュメントの書き方をガラッと変えた新たなやり方だ。