ポストISDNとは、2020年度以降に予定されているISDNの終了に伴い、代替として提供される製品や通信サービスのこと。ISDNの契約数は、2015年度末時点で約337万。うちNTT東日本/NTT西日本の契約数は約256万である。こうした多くのユーザーが、ポストISDNを検討する必要がある。

 ポストISDNの候補としては、(1)IP電話を使ったデータ通信サービス「ひかり電話のデータコネクト」、(2)ベストエフォート型のブロードバンド通信サービス、(3)IP-VPNサービス、(4)LTEなどのモバイル、(5)ISDNとIPの通信を変換するアダプター、(6)NTTが検討中鵜のメタル回線を使ったデータ通信サービス──などがある。

 中でも手軽に置き換えられる手段としてサービスが相次ぐのが、(4)モバイルだ。日本通信は2016年9月28日に「モバイルISDN」、パナソニックは10月7日に「ISDNマイグレーションサービス」を開始した。監視や警備、銀行ATMの通信回線などの用途が有望視されている。