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新ITキーワード2017

「これだけ要求定義」、現状分析や文書化を“はしょる”

2017/03/21

島津 忠承=日経SYSTEMS

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 システム企画や要件定義フェーズで適用する手法。要件定義の手法で一般的な、現状分析や文書化といったタスクを思い切って省略または簡略化。代わりに、顧客や利用部門が持つ「価値観」だけを押さえる。それを手がかりに、ITエンジニア主導で要求のアイデアを出し、反応を確認しながら少しずつ要求を固めていく。ITを組み込むからこそ可能な新ビジネスの展開を目指すシステム、いわゆるイノベーション型の案件に向く。

 イノベーション型の案件においては、基幹システムの開発などで一般的な既存の要件定義の手法は通じにくい。新規性が高く、利用部門にヒアリングしても明確な要求がなかなか出てこないからだ。さらに、他社動向などビジネス環境の変化で要求内容が変わりやすい。このため、一つずつ順を追って要求を固める既存手法が馴染みにくい。

 こうした「ヒアリングしても要求が出にくい」「要求が後で変わりやすい」という案件の傾向を踏まえ、無駄になりやすい現状分析や文書化は最低限にする。実現手段であるITと照らし合わせつつ、ITエンジニアが相手の要求を推量し、アイデアを投げかける。反応が良かった要求のアイデアは、完成度にこだわらず簡単なプロトタイピングによって検証することも特徴の一つだ。

出典:ITpro 2017年 1月 6日
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

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