テクノロジーの進化が速く、製品やサービスの移り変わりが激しいIT業界。企業による情報活用のトレンドも目まぐるしく変化します。2017年は、どのような技術や考え方が、IT業界を席巻するのでしょうか。各分野の専門誌が予言します。
新ITキーワード2017
目次
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「RPA」、パソコンでの事務処理を自動化するロボット
製造や物流の現場ではロボットを導入して作業を自動化し、生産性を高めている。こうした動きが、オフィスワークにも波及しつつある。それが「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」。パソコン上にソフトウエアのロボットを立ち上げ、決まった手順の事務処理を肩代わりさせる技術だ。
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「ゼロレーティングIoT」、通信料金が見えなくなる
2017年は特定のアプリケーションを課金対象から除外するゼロレーティングの動きがIoT(Internet of Things)分野でも進展しそうだ。すなわち、IoT通信を課金しない、もしくはエンドユーザーに通信料金を見えなくするような動きである。このような動きが「ゼロレーティングIoT」だ。
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「オンプレファースト」、クラウドではなくオンプレミスが第一の選択肢
AWSやMicrosoft Azureといったパブリッククラウドではなく、あえてオンプレミス環境を第一の選択肢とするケースが出てきた。「オンプレファースト」の考え方で、パブリッククラウドへの移行の手間や、セキュリティリスクを避けるのが狙い。
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「オール仮想化」、ネットを含むあらゆるインフラを自在に組み替え
サーバーからストレージ、ネットワークまで、あらゆるインフラを仮想化する「オール仮想化」が、2017年は企業システムに広がっていくだろう。
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「AIチップ」、深層学習に特化したプロセッサが相次ぎ登場
人工知能(AI)の演算処理を担うことを目的に開発された半導体チップのこと。特に2017年は、ディープラーニング(多層ニューラルネットワークによる機械学習)の学習や推論に特化したチップが相次ぎ登場しそうだ。