銀行口座の開設、不動産取引など、国内の商慣習に深く根付いた印鑑文化。サービスのデジタル化やペーパーレス化を阻む一因となっていたが、ここにきて印鑑レスのサービスが相次ぎ登場している。法律や慣習の違いを越え、どのような工夫で印鑑を不要にしたのか。それぞれの工夫を追う。
消える印鑑
目次
-
印鑑レス化最大の障壁は官公庁、マイナンバーカード普及は解決策になるか
[第3回]
なぜ、印鑑を必須とする手続きはなかなか改まらないのか。第3回は、今も残る「印鑑必須」または「ほぼ印鑑必須」の制度と、印鑑以外の手段を使えるようにするための道筋について考える。
-
ローン契約から実印が消える、住宅融資大手の挑戦
[第2回]
個人向け住宅融資大手の日本住宅ローンは2016年7月、住宅ローン契約を実印なしにインターネット経由で締結できる電子契約サービスを始めた。電子署名を使った電子契約サービスは法人用途では実績があるが、一般消費者向けの住宅ローン契約で実現したのは国内初という。
-
銀行窓口から印鑑が消える、メガバンク3行の挑戦
[第1回]
銀行口座の開設や店頭での住所変更などの手続きには、届け出印が必須――。国内の銀行業務に深く根付いた印鑑文化を変えようと、日本のメガバンクが動き出した。