米Microsoftは2017年第1四半期、クラウドサービス「Office 365」の一部として、チャットサービス「Microsoft Teams」の一般提供を開始する(関連記事:Microsoftが業務用チャット「Microsoft Teams」を発表、「Slack」に対抗)。対象は、EnterpriseプランまたはBusinessプランを利用中の法人ユーザーだ。チャットベースのコミュニケーションツールで、開発ツールをはじめとした外部サービスとの連携機能を備えるなど、Slackに対する対抗意識が透けて見える。

Microsoft Teamsのチャット画面
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Microsoft Teamsのチャット画面
(出所:日本マイクロソフト Japan Office Official Blog)

 Microsoftのチャットサービスへの参入は以前から噂されていた(関連記事:Microsoft、「Slack」対抗のメッセージングアプリを開発中か)。2016年3月には、Microsoftが米Slack Technologiesの買収を検討したものの断念したとの報道もされていた(関連記事:Microsoftが80億ドルでSlackの買収を検討するも見送りか、米報道)。結局、買収ではなく新サービスの開発によって、チャットサービスに乗り出した。

 Slack TechnologiesはMicrosoft参戦に素早く反応。Microsoft Teamsが発表された2016年11月2日(米国時間)に、「Dear Microsoft」というブログ記事を公開。同じ内容の新聞広告をNew York Timesに掲載した。Microsoftをけん制するような“アドバイス”とともに、チャット市場への参入を歓迎するメッセージを発信している。

 Microsoft Teamsは12月16日現在、パブリックプレビューの段階であり、サービス内容に関する情報は限られる。日本マイクロソフトは「現段階では対応できる準備が整っていない」(広報)としており、取材には応じなかった。Office 365の販売代理店である富士ソフトも「担当チーム内で使い始めたばかりで特徴を詳しく把握できていない」(広報)としている。

 本記事は、米Microsoftや日本マイクロソフトのプレスリリースや動画、ブログなどの公開情報を基にMicrosoft Teamsの特徴をまとめる。実際の製品版では機能やUIが異なる可能性がある点に注意してほしい。

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