「Excelの見た目をそのままに簡単にWebアプリ化できなければ、幅広いエンドユーザーに使ってもらえない」。ネオジャパンの齋藤晶議社長は、同社の業務アプリ開発ツール「AppSuite」の開発意図をこう語る。
Excelを紙の書類を作るワープロソフトのように使う「Excel方眼紙」の見た目はそのままに、誰でも簡単にWebアプリケーションを作れるよう機能面で工夫をこらした。
AppSuiteは、受発注管理や在庫管理といった業務システムを手軽に作れるノンプログラミングツールだ。グループウエア「desknet's NEO」をベースに、プログラミングなどの知識がないユーザーでも使える開発環境を用意している。クライアントはWebブラウザーで、バックエンドにデータベースが自動で作られる。
製品名 | AppSuite |
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開発 | ネオジャパン |
脱Excel方眼紙向けの主な機能 | Excel方眼紙の画面トレース機能、CSVインポート機能など |
テンプレート | AppSuiteライブラリとして業種別の100種類を無料提供 |
動作環境 | Windows Server、Linux、SaaS |
価格(税別) | クラウド版が1ユーザー当たり月額320円(desknet's NEOの月額400円が別途必要)、パッケージ版が初年度3万1000円(5ユーザー時、desknet's NEOの初年度3万9800円が別途必要) |
URL | https://www.desknets.com/neo/appsuite/ |
グループウエアのdesknet's NEOは、ユーザーの要望に応じて機能を増やしてきた。スケジュールや設備予約といった基本機能からワークフローや仮払精算まで、18年で25機能に上る。ただここ4、5年で「あるユーザーには無くてはならない機能だが、他のユーザーにとっては不要なものが増えた」(齋藤社長)。Microsoft ExcelやAccessに代表される、エンドユーザーが業務に合わせてカスタマイズしたファイルでこなしていた業務を、グループウエアの共通機能として取り込みにくい状況という。