「顧客の様々なワークロードをクラウドに移行するには、適切なサービスの選択肢を豊富に用意することが重要」「同じサービスでも顧客の要望に応じた多様な機能を持っているからこそ、IaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)のパートナーとして選ばれる」――。米アマゾン ウェブ サービス(AWS)のアンディ・ジャシーCEO(最高経営責任者)は2016年11月30日(米国時間)、「AWS re:Invent 2016」の基調講演で主に15の新しいクラウドサービスや機能強化を発表すると同時に、自社の優位性をこう述べた。

米AWSのアンディ・ジャシーCEO
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 AI(人工知能)や深層学習技術を活用したコグニティブ(認知)コンピューティング関連では、会話アプリケーション構築向けの「Amazon Lex」、深層学習による画像検出および認識の「Amazon Rekognition」、文章を音声に変換して読み上げる「Amazon Polly」を発表した。

AIや深層学習で他社に負けない点を強調

 コグニティブ関連では米マイクロソフトや米IBMが先行してサービスを投入しており、三つのサービスで他社を追撃する構えだ。ジャシーCEOは「AIや機械学習、深層学習関連ではいろいろな発表をしている。Alexa(米アマゾン・ドットコムが提供する音声アシスタントサービス)やAmazon Echo(音声アシスタント端末)では、自然言語理解や自動音声認識で既に深層学習を活用している」と主張した。

 三つのサービスを組み合わせることで「会話を通した直感的なビジネスアプリを生み出せる」(ジャシーCEO)という。講演では三つのサービスを使いホテルや航空機の予約などを、音声でやり取りするアプリのデモを実施した。

 Amazon Lexは米国東部(北バージニア)リージョンでプレビュー版が利用可能になった。Amazon Lexで構築したチャットボット(会話に自動応答する機能)は、現時点ではFacebookメッセンジャーと接続できる。

深層学習技術を使った会話アプリケーション構築向けの「Amazon Lex」
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