米アマゾン ウェブ サービス(AWS)の最大の年次イベント「re:Invent 2016」が、2016年11月29日(現地時間)より本格的に開幕する。会場は米ラスベガス。29日夜には同社のバイスプレジデント兼上級エンジニアであるジェームズ・ハミルトン氏が、基調講演を実施する。

re:Invent 2016の会場
re:Invent 2016の会場
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 同イベントでは2014年にMySQL互換のデータベース「Amazon RDS for Aurora」や、サーバーレスのイベント駆動型コード実行の「AWS Lambda」が登場。2015年はIoT(インターネット・オブ・シングズ)アプリ構築向けの「AWS IoT」を投入するなど、企業システムの進化を占うクラウドサービスが毎回飛び出している。

 30日には米AWSで初となるCEO(最高経営責任者)職に就いたアンディ・ジャシー氏が基調講演を行う(関連記事:米AWSのアンディ・ジャシー氏がCEOに昇進)。31日には米アマゾン・ドットコムCTO(最高技術責任者)のバーナー・ボーガス氏による基調講演があり、こちらも目が離せない。

 日本人によるセッションもある。29日には医療用検査機器大手シスメックスで情報ソリューション部 情報企画・開発グループ シニアプランナーを務める矢野光洋氏が登壇する(関連記事:シスメックス、医療業界の規制克服し品質苦情管理システムをAWS化)。

 2016年10月13日(現地時間)に米ヴイエムウェアと発表した「VMware Cloud on AWS」(関連記事:AWSとヴイエムウェアがハイブリッドクラウドで提携、vSphereなどAWS上で稼働)や、米アマゾン・ドット・コムが提供するクラウドベースの音声アシスタントサービス「Alexa」に関するセッションもある。ITproでは同イベントの内容を現地からレポートする。