コンパクトで大容量のUSBメモリーを、業務ファイルのやりとりに使っているユーザーは多いだろう。CDやDVDは光学ドライブが必要だが、USBメモリーはUSBポートさえあればよいからだ。小型で軽く、持ち歩きやすい(写真1)。
ただし持ち歩きやすいということは、紛失の可能性も高い。本来は、「使った後にファイルを消し、関係のない人間に重要なファイルを閲覧されないようにする」という使い方をすべきだが、それができていないユーザーもいるだろう。重要なファイルを書き込んだままうっかり落としたり置き忘れたりすると、情報漏洩につながる危険性がある。
そこで今回は、ハードウエアで「カギ」をかけ、パスワードを知らないユーザーであれば保存したファイルを読めなくできるUSBメモリーなどのストレージを紹介しよう。
パスワードでUSBメモリーをロック
Corsair Componentsの「Padlock 3」は、「南京錠(Padlock)」という名前の通り、パスワード認証で読み書きをロックできるUSBメモリーだ。パスワードを入力しない限り、PCのUSBポートに挿してもストレージとして認識しない。
ラバー製の頑丈なボディを採用し、さまざまな衝撃や圧迫からUSBメモリーの損傷を防いでいる。容量が16GB、32GB、64GBの3モデルで、実勢価格は16GBモデルで6000円前後。一般的なUSBメモリーに比べるとかなり高い(写真2)。
購入した時点ではパスワードが登録されていないので、初期設定としてまずパスワードを設定しよう。一番上にあるカギマークのボタン(以下、カギボタン)を押すと、Padlock 3が起動する。
この状態でカギボタンを2回押すとパスワードの設定モードになり、5個の数字ボタンを使って4~10桁のパスワードを入力する(写真3)。次にカギボタンを2回押し、先ほどのパスワードをもう一度入力。最後にカギボタンを2回押すとパスワードが登録される。