KKD(勘・経験・度胸)ではなく、データに基づいて意思決定したい─。そう考えるビジネスパーソンの強い味方がセルフサービスBIツール。大量データを高速に処理し、様々な切り口の分析のなかから、各職場の意思決定に必要なKPI(重要業績評価指標)をはじき出す。仕事のPDCA(仮説-実行-検証-改善)サイクルを高速で回し、経営スピードを上げる。日本電産、リクルート、資生堂など大手企業が本格導入を始めた。これまでの分析ツールと何が違いどう使えるのか。セルフサービスBIで意思決定のスピードアップを図る最前線に迫る。
超スピード経営
セルフサービスBIで実現する
目次
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「セルフサービスBI ツールって、本当に簡単?」の疑問に答える
Tableau Desktop 9.3で検証
セルフサービスBIツールを使えば、本当に簡単にデータ分析を始められるのだろうか。代表的なセルフサービスBIツール「Tableau Desktop 9.3」を使ったデータ分析の手順を検証してみた。
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「使われる」までに七転び八起き
資生堂/ショップエアライン
スピードアップを狙ってセルフサービスBIを導入しても、すぐに期待通りの効果が出るとは限らない。処理速度の遅さや使いにくさで社員からそっぽを向かれることも。「使われる」分析システムを作り上げた資生堂とショップエアラインの事例に学ぼう。
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データ思考のワークスタイルを定着
アクサ損害保険/日本パープル
経営トップの思いだけでセルフサービスBIを導入すると、活用されないままになる可能性が高い。現場の社員は、「面倒な思いをして新しいツールを使わなくても、これまで通り業務を回していける」と感じるからだ。
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もう“エクセル達人”に頼らない
日本電産/リクルートライフスタイル
特定の人や組織に依存せず、誰もが「今」の問題意識に沿って分析できる。そんな環境を整えるため、セルフサービスBIを導入したのが日本電産とリクルートライフスタイルだ。