限られた人員で顧客一人ひとりに合わせたマーケティング施策を実践する。その基盤技術が「マーケティングオートメーション(MA)」だ。顧客とのあらゆる接点からデータを収集、分析し、各施策に対する結果を可視化する。MAツールの活用には、IT部門とマーケティング部門の協力関係が欠かせない。

 「今日のマーケティングには、各消費者に合わせたメッセージを、欲しいと思ったタイミングで発信する技術が求められている」――。マーケティングオートメーション(MA)サービスを手掛ける米マルケトのフィル・フェルナンデス会長兼CEO(最高経営責任者)は、MAが注目を浴びている理由をこう語る(文末のインタビュー記事参照)。

 MAとは、見込み顧客(リード)の発掘から、販促、営業担当者への受け渡しまで、マーケティングに関わる活動を効率化・自動化する技術を指す。「米国では2011年ごろからはやり始めた。日本でも2014年を境に急激に盛り上がっている」(マルケト日本法人の福田康隆社長)。矢野経済研究所によると、MAサービスの国内市場規模(事業者売上高ベース)は2015年に220億円に達し、2020年には400億円を超える見込みだ。2014年の市場規模は168億円と、前年比30%超の成長を遂げている。

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