パッケージ導入の早期段階からマスターの整備に着手するプロジェクトが増えている(図4)。

図4●マスター整備の新潮流
以前は、設計の後半からマスター整備に着手したが、新潮流ではユーザーを巻き込んで早期に検討を始める。移行リスクが低減するとともに、ユーザーの理解度が向上する効果もある
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 パッケージは通常、さまざまな種類のマスターを保有している。それらの設定値によって動作を制御する仕組みだ。マスターを正しく設定しなければ、意図した通りに動作しない。

 マスターは膨大にあり、マスター整備が問題となってプロジェクトが頓挫した事例は枚挙にいとまがない。適切にマスターを整備することが、パッケージ導入プロジェクトの生命線と言える。

 今やほとんどの企業が何らかの基幹系システムを保有している。パッケージ導入には、単純なマスターの設定ではなく、旧システムから新システムへのマスター移行がカギになる。

 具体的には、新旧マスターの項目のマッピングや移行プログラムの開発などが必要になる。一からマスターデータを準備する場合に比べて、マスター整備の作業が複雑化する。

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