ネットワークを構成する主役はスイッチとルーターだ。その中身がどうなっているのか、人の目に触れることは非常に少ない。スイッチとルーターを実際に分解し、どういう仕組みになっているのか見ていく。
分解してわかった!スイッチとルーター
目次
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大型ルーターを分解してみよう──インターネットの全経路をさばく仕組み
分解対象:アラクサラ「AX7800R」「AX8600R」、ブロケード「Brocade MLXe」
今回取り上げるのは大型ルーター。エッジルーターは、インターネットのエッジに置かれ、家庭や企業拠点をインターネットにつなぎ込む役割を持つ。コアルーターは、インターネットの中核に配置され、膨大なトラフィックをさばく。その膨大な処理能力の秘密を探る。
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小型ルーターを分解してみよう──無線との部品共通化で低コストに
分解対象:バッファロー「BHR-4GRV」、ヤマハ「RTX1200」
小型のルーターは、使われる場所で大きく2つに分けられる。1つは、個人ユーザーの自宅や企業の拠点をインターネットにつなぎ込むブロードバンドルーターである。もう1つは、企業の拠点をインターネットにつなぐアクセスルーターやWANルーターと呼ばれるものだ。今回は、これらの内部を見ていく。
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大型スイッチを分解してみよう──DC向けに分散アーキテクチャーで大容量化
分解対象:シスコ「Catalyst 6500」「Nexus 7000」、アラクサラ「AX6600S」
シャシー型のスイッチは一般的に、多数のポートを収容でき、転送容量もボックス型より大きい。大企業やデータセンターなどのネットワークの中心となるコアスイッチとして使われるケースが多い。
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中型スイッチを分解してみよう──専用チップでパケットを高速転送、放熱対策の工夫も
分解対象:アラクサラ「AX3830S-44X4QW」、ネットギア「GS510TP」など
今回は10ポート以上のボックス型製品を取り上げる。このクラスの製品は主に企業向けとなる。大きく分けて、フレーム内の宛先MACアドレスだけを見て転送するL2スイッチと、フレームに格納されているIPパケットに着目して転送処理を実施するL3スイッチがある。それぞれの内部構造と動作原理を探っていく。
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小型スイッチを分解してみよう──全ての処理を1個のスイッチチップが担う
分解対象:バッファロー「LSW3-GT-5NS」、ヤマハ「SWX2200-8G」
ここでは、10ポート未満のボックス型製品を「小型スイッチ」、10ポート以上のボックス型製品を「中型スイッチ」、シャシー型製品を「大型スイッチ」とおおまかに分け、それぞれの製品を分解して内部を見ていく。今回は、小型スイッチを分解してみよう。