無線LANサイトサーベイの大まかな流れを知ろう
中澤 雄一=ユニアデックス システムマネジメントサービス事業本部 NWソリューション統括部 WiFi&NFV技術部 第ニ課 第1グループ
出典:日経NETWORK 2016年4月号 特集2 pp.56~63
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
無線LANインフラを導入するには、やみくもにアクセスポイント(AP)を置けばいいというものではない。無線LANを利用できるようにするための電波環境設計をきちんと実施することが重要だ。その過程で、現地の状況を調査する段階に当たるのが「サイトサーベイ」(site survey)である。日本語にすると「実地調査」という意味になる。
電波環境の設計は図1-1に示した流れで進める。まず行う必要があるのが「要件の整理」だ(図1-2)。「5GHz帯と2.4GHz帯でそれぞれ利用する無線規格」「ユーザーの主な利用目的」「無線LANを利用可能なエリア」といった要件をまとめて整理する。この段階で大まかな設計方針を決めておく。
図1-1 電波環境の設計の流れ
無線LANの電波環境を設計する際には、いくつかの段階を踏む必要がある。その中心になるのが、現地の電波状況などを調査する「サイトサーベイ」だ。要件の整理や机上検討で決定した方針にサイトサーベイの結果を加味し、実際にアクセスポイント(AP)を配置する。
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図1-2 要件を整理する
無線LANを構築する前に、要件を整理しておく必要がある。具体的には、5GHz帯と2.4GHz帯のそれぞれで利用する無線規格、ユーザーの利用用途、無線LANを利用できるようにするエリアの範囲などだ。
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