日本経済活性化の鍵を握る「インバウンド」。年間2000万人の訪日観光客をどう取り込むか。いまやITなしでは“おもてなし”は成り立たない。インバウンドITの活用に乗り出した企業事例と最新のサービスに迫る。
インバウンドを獲れ!デジタルおもてなし最前線
目次
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[旅アト]行動分析が商機生む
日本人とは思考も嗜好も異なる訪日観光客。これまでの常識にとらわれていては行動パターンを見誤る。日本でどう動き、何を買ったのか。旅アトの分析が次の仮説を生み出す。POSから位置情報まで詳細なデータをフル活用しよう。
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自分だけの訪日体験を、台頭する「シェア型」企業
ありきたりの観光ツアーではつまらない。日本人に混ざって、日本人と同じ体験、自分だけの体験をしたい――。こんな訪日外国人の期待を背景に注目度が高まっているのが、「シェアリングエコノミー」だ。
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[旅ナカ]不便解消、快適観光
日本流の行き届いたおもてなしで満足してもらいたい――。だがその前にまず超えなくてはいけないハードルがある。言葉の壁、ネット環境の不備、免税手続きの手間などの不便を解消することだ。自動翻訳やプリペイドSIM、書類作成ソフトが解決策となる。
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[旅マエ]スマホでワクワク感
国内では知らない人がいない有名店や名旅館も、海外では事情が違う。「ここに来ればこんなワクワクが味わえる」をいかに伝えるか。主戦場はネットだ。大手企業は情報発信に本腰、クチコミ支援サービスも活況を呈する。
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千客万来、カギはITにあり
「ただいまからショータイムです!」 東京・原宿にあるレストラン「KAWAII MONSTER CAFE HARAJUKU(カワイイモンスターカフェ ハラジュク)」。大音響の音楽とともに、店の中央にある巨大なメリーゴーラウンドが動き出した。