2016年5月31日から6月4日まで台湾・台北市で開催された「COMPUTEX TAIPEI 2016」の会場で、最も大きな関心を集めたブースが地元台湾のASUSTeK Computerだ。
COMPUTEX 2016開幕前日には例年通り大規模な発表会を開催。ブースに設けられた特設ステージでは初のロボット製品「Zenbo」の実演が1日3回行われ、来場者でごった返していた(関連記事:ASUSが初のロボット製品「Zenbo」を発表、599米ドル、写真1)。
最新スマホやPC製品としては、「ZenFone 3」や「ZenBook 3」などナンバリングを「3」にそろえた第3世代製品が登場した。COMPUTEX 2016特集の第3回は、これらASUSの最新スマホやPCの詳細を解説する。
CPUとデザインを一新したZenFone 3シリーズ
ASUSが発表したフラッグシップスマートフォンの最新モデルが「ZenFone 3」シリーズだ。
発表した3つのモデルはそれぞれ性格がはっきりと異なっており、米クアルコムの高性能プロセッサ「Snapdragon 820」搭載のハイエンドモデルが「ZenFone 3 Deluxe」、5.5インチ・フルHDのメインストリームモデルが「ZenFone 3」、6.8インチの大型ファブレットモデルが「ZenFone 3 Ultra」になる。この中ではUltraのみ突出してサイズが大きく、小型タブレットに近い(写真2)。
スペック上の大きな変更点として、第2回でも取り上げた通りSoC(System on Chip)を米インテル製からクアルコム製に変更。本体ボディにはメタルを採用、背面中央には指紋センサーを搭載し、本体下部のUSBインタフェースはUSB Type-Cになった(写真3、4)。