クラウドSIを成功に導くうえで、SIベンダーの力量を見極めることが欠かせない。クラウドベンダー各社はパートナー制度の充実を急ぐ。ユーザーにとっては、クラウドベンダーのパートナー認定制度がベンダー選びの参考になる。AWSとAzureのSIパートナーに名を連ねる174社をまとめた。

 ベンダーの“クラウドSI力”の一つの指標となるのが、クラウドベンダーのパートナー認定制度だ。クラウドSIを委託するベンダーを選ぶ際に参考になる。

 AWSでSIを手掛けるパートナーは「コンサルティングパートナー」に分類される。国内のコンサルティングパートナーの数は、準備段階にある企業を除いて約130社。実績に応じてランク付けされており、最上位の「プレミア」に認定されるには、1年に10件以上の公開可能な導入事例を作る必要がある。

 AWSの利用額にも条件があり、プレミアの場合2015年は月額25万ドル(1ドル=113円換算で約2800万円)。「2016年はこの数倍の額が設定されていて年々、増える傾向にある」(アマゾン ウェブ サービス ジャパン パートナーアライアンス本部 今野芳弘本部長)。

 特定領域で強みを持つパートナーを認定する、「コンピテンシー」と呼ぶ仕組みも用意。「認定のハードルは高く、取得すれば大きなアピールになる」(今野氏)。AWSのサイトは、目当てのコンピテンシーを指定し、その取得ベンダーを検索できる仕組みを備える。

 このほか、「マネージドサービス」「ガバメントリセラー」などの分野を設けたプログラムも展開する。こうしたプログラムへの参加状況も併せてまとめた(表1)。

表1 AWSのコンサルティングパートナー
3階層でパートナーを認定するAWS
表1 AWSのコンサルティングパートナー
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注:AWSのコンサルティングパートナー検索サイト英語版(http://www.aws-partnerdirectory. com/PartnerDirectory/ PartnerSearch?type=SI)にて、「Country」を「Japan」に指定して検索した結果。2016年3月6日時点の情報を同サイトでの表示順に掲載。
注:AWSのコンサルティングパートナー検索サイト英語版(http://www.aws-partnerdirectory. com/PartnerDirectory/ PartnerSearch?type=SI)にて、「Country」を「Japan」に指定して検索した結果。2016年3月6日時点の情報を同サイトでの表示順に掲載。
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