Windows Phoneとしては2011年以来の新端末が登場したWindows 10 Mobile。企業のモバイル活用においては新たな選択肢が生まれた格好である。では、肝心のスペックやキャリア/ベンダーのサポート状況はどうなっているのだろうか。ITジャーナリストの山口健太氏が解説する。

 国内メーカー10社から11機種のWindows 10 Mobileデバイスが登場する──日本マイクロソフトは2016年3月に開催した法人向けイベントで、こう語った(写真1)。正確には日本エイサーの端末が未発表のため9社だが、4月には新たにコヴィアも製品を発表し、世界でも類を見ないほど多くのWindows 10 Mobile端末が登場し、盛り上がりを見せている。

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●国内メーカー10社から11機種のWindows 10 Mobileデバイスが登場
●国内メーカー10社から11機種のWindows 10 Mobileデバイスが登場
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●ダイワボウ情報システムも多数の端末を取り扱う
●ダイワボウ情報システムも多数の端末を取り扱う
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写真1●Windows 10 Mobile端末が勢ぞろい 日本マイクロソフトが2016年3月に開催した法人向けイベントから。

 こうした日本での特異な盛り上がりは、海外の端末メーカー関係者も注目する。筆者もMWC(Mobile World Congress)やCeBITといった海外の展示会で「なぜ日本ではWindows 10 Mobileがここまで人気なのか」と何度も聞かれるほどだ。

 Windows 10 Mobileがまだ開発途上の2015年半ばから、日本では複数のメーカーが端末開発を表明した。格安スマホやSIMを手がける「FREETEL」ブランドで知られるプラスワン・マーケティングは、「KATANA 01」「同02」の2機種を発表。マウスコンピューターは前身となるWindows Phone 8.1の「MADOSMA」を販売しており、同10へのアップグレードや新機種投入を示唆してきた。家電量販店のヤマダ電機も参入。独自のスマートフォン製品として「EveryPhone」を発売した。ダイワボウ情報システムも法人向けに多数の端末を取り扱う。

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