イマドキの研究開発オフィス、お次は空調機器世界最大手、ダイキン工業の「テクノロジー・イノベーションセンター(TIC)」だ。2015年11月、大阪府摂津市にある淀川製作所に開設した。オフィス棟や実験棟、総務棟からなる6階建てで、延べ床面積は約5万㎡に及ぶ。2013年に着工し300億円を投じて完成させた。

 それまで堺、滋賀、淀川の3つの国内拠点にいた研究者700人が集結。空調だけでなく油圧機器や低温機器、フッ素樹脂をはじめとする化学製品など様々な分野の研究をここで進めていく。

 TICでは、各分野の研究者がノウハウを持ち寄って新しい研究テーマを創出することも促進する。研究テーマは新技術や新商品の根幹となるもので、新規性や応用性が強く求められる。そこでダイキンでは研究テーマのアイデア出しや立案を研究者の業務に組み込み、事務局も立ち上げて現場の取り組みを支援する体制を作り上げた。

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