インターネットVPNはその名の通り、インターネットを使って構築するVPNである。拠点に導入しているインターネット回線をそのまま使えるので、通信事業者との新たな契約が不要だ(図2-1)。VPN装置などを用意して設定すれば、すぐに利用できる。IP-VPN や広域イーサネットと比べると、コストを安く抑えられる。

図2-1●インターネットにつながっていれば使えるVPN
図2-1●インターネットにつながっていれば使えるVPN
インターネットVPNは、インターネットにつながる拠点同士であれば利用できる。ISPやアクセス 回線によらない。インターネットさえあれば使えるので、コストが安価。利用シーンとしては、拠 点にあるクライアントパソコンや社外にいる従業員のスマートフォンから、ファイアウオールなどの 機器で保護された本社のネットワークにあるサーバー群にアクセスする場合などが考えられる。
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 ただし、インターネットは誰でも利用可能な公衆ネットワークである。通信パケットを暗号化するなどの盗聴対策や、中間者攻撃への備えといったセキュリティ対策は必須といえる。

▼中間者攻撃
1対1で通信している場合に、間にいる第三者が通信相手になりすますことで通信内容を傍受する攻撃手法のこと。

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