【Q24】アップロードしたテキストが文字化けした…

A.文字コードにUnicodeを使う

 Office 365のクラウドストレージを使うと、パソコンやスマートフォンなど端末の違いを意識せずにファイルを共有できるので便利だ。ただ、パソコンやスマホで作成したテキストファイルをアップロードすると、文字化けする現象がある。

 文字化けは、各文字を識別する形式(文字コード)の食い違いによって起こる。特によく見られるのが、ひらがなや漢字などを含むテキストファイル。保存したファイルを開くときに、保存時とは違う文字コードと解釈して表示すると、本来とは別の表示になってしまう。OSによって標準的に使用する文字コードは決まっている。WindowsやOS Xでは「Shift JIS」、UNIX系OSでは「EUC」を使う。このほか、日本語を含む多言語の文字を統合してコード化した「Unicode」もある。

 そこで、OneDriveにShift JIS、EUC、Unicodeの一種であるUTF-8のそれぞれで保存したテキストファイルをアップロードして、WebブラウザーからOneDrive標準のビューアーでファイルを開いた。

 図3-1のように、文字化けしなかったのは、UTF-8だけだった。OneDriveのビューアーは、文字化けが発生したときに、文字コードを変更して再表示できない。文字化けを発生させないためには、アップロードするテキストファイルを保存するときに「UTF-8」を指定すればよい

図3-1●テキストファイル共有にはUTF-8を使う
図3-1●テキストファイル共有にはUTF-8を使う
Windows標準のShift JISや、UNIX系OSで使われるEUCは文字化けしてしまう。オンライン上のビューアーでは文字コードを変換する機能はない。
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▼指定すればよい メモ帳では、文字コードの指定に「Unicode」「UTF-8」の両方が表示される。Unicodeは、「UTF-16」という文字コードを指しているので、文字化けを防ぐためにはUTF-8を選ぶ。