【Q01】Office 365ってどんなサービス?

A.Officeスイートや情報共有環境を提供するクラウド

 「Office 365」と聞くと、いったいどのようなものだと思われるだろうか。個人向けのパソコンには、「Office 2013の代わりにOffice 365 Soloを搭載」などと書かれていたりする。このことから、米マイクロソフトのOfficeスイート製品の一種だと思われがちだ。実際、それをクラウドから提供するのがOffice 365の一つの側面である。

 しかしOffice 365はそれにとどまらない。ユーザーはメールやスケジュール管理機能が使えるほか、クラウドストレージを使ったファイル共有やWeb会議といった情報共有サービスも利用できる(図1-1)。

図1-1●Office 365で提供される主なサービス
図1-1●Office 365で提供される主なサービス
メールやファイル共有などのクラウドで提供されるサービスのほかに、パソコンにインストールする、いわゆる「Officeスイート」も含まれる。
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 メールやスケジュール管理のオンラインサービス「Exchange Online」は、Officeスイートに含まれるクライアントソフト「Outlook」を使って、ユーザーがメールをやり取りしたり、スケジュールを管理したりする。WebブラウザーでOutlookに似たユーザーインタフェースで操作できるWebメール「Outlook Web App」(OWA)も提供される。

 ファイルなどの情報共有のサービスでは、クラウドストレージの「SharePoint Online」や「OneDrive for Business」が提供される。SharePoint Onlineは部署単位などグループでの情報共有に、OneDrive for Businessは主に各ユーザーのディスクスペースとして使う。また、コミュニケーションツールの「Skype for Business」を使えば、複数人で同じファイルを表示しながら会話ができるWeb会議が可能だ。

▼Officeスイート製品 文書作成の「Word」や表/グラフ作成の「Excel」、プレゼンテーション資料作成の「PowerPoint」、ページレイアウト作成の「Publisher」やノート作成の「OneNote」などから成る。
▼Outlook Web App 以前は「Outlook Web Access」と呼ばれていた。

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