プレゼン資料や報告書の作成でも、ビジュアライゼーションは相手を説得し、理解を促す大きな手助けとなる。ただし、ビジュアライゼーションはもろ刃の剣であることに注意が必要だ。見かけに懲りすぎて、どこに注目すればいいか分からない資料になりかねない。
そこで、日立システムズで社内向けに提案書の作成を支援している村井龍生営業統括本部マーケティング本部営業推進本部UX(ユーザーエクスペリエンス)推進部部長に、ビジュアライゼーションを最適に使いこなす勘所を聞いた。
例えば、データの推移をグラフで表現するとき、推移の過程の数字も全て記載していないだろうか。本当に伝えたい数字が何かを考えて、その数字だけを記載した方が、相手の記憶に残りやすくなる(勘所(1))。
円グラフや棒グラフでデータ項目を色分けするとき、統一感のない色使いをしていないだろうか。同系色や反対色をうまく組み合わせることで、伝えたいデータ項目だけを際立たせることができる(勘所(2))。
以下に挙げた4つの勘所を参考にして、提案書や企画書など様々な資料作りに応用してほしい。