多数のKPIを一目で把握
ディー・エヌ・エー

 データビジュアライゼーションを使って、「ヒト」の動きを見える化し、マネジメントに役立てる取り組みも始まっている。ディー・エヌ・エー(DeNA)のマーケティング本部分析部の猪瀬昌彰氏は、社内外のメンバーで構成するプロジェクト運用のため、ドーモのビジネス管理プラットフォーム「Domo」を活用している。

 社内外のメンバーで構成するプロジェクト管理における最大の悩みどころは、顔を合わせていないメンバーの働きぶりをいかにして把握するかということだ。猪瀬氏が開発したプロジェクト管理ツールの画面には、多数のグラフが並んでいる。特徴は、左から順番に参照していくことで深掘りできるように並べてあることだ。

 まずは上段左端の棒グラフを見て「全てのプロジェクトの全体感をつかむ」(猪瀬氏)。次いで、中央の棒グラフで月単位の稼働実績を把握する。見るべきポイントは予算と実績の乖離だ。乖離が大きければ担当するプロジェクトのいずれかに問題がある可能性が高い。

 そこで右端の棒グラフで各プロジェクトの稼働実績を把握する。ある月から新しいプロジェクトが立ち上がっていると、これがメンバーの負荷を高め、予算・実績が乖離する原因になっている可能性が高い。こうした気づきからメンバーをヒアリングして業務内容を改善していく。

 2段目のグラフは、売り上げの貢献度が高いプロジェクトのメンバーの状態を把握するためのもの。例えば、会議の時間を減らして企画や実装に割り当てるといった仕事の進め方を、このグラフを見ながらメンバーと議論して改善している。

●DeNAはプロジェクトの人員配分を最適化するため「Domo」を活用
●DeNAはプロジェクトの人員配分を最適化するため「Domo」を活用
(※データは全てダミー)
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