商品サイトもある。Webマーケティングもやっている。
製品パンフもある。展示会にも出展した。セミナーも開催してみた。
雑誌広告も、業界誌への広告出稿もした。SNSも活用し始めている。
動画マーケティングにも挑戦してみた――。

それでも、どうも思うような結果が出ない。
もっと高い反響を取れるはずなのに。
やはりこれからはマーケティングオートメーション(MA)ツールも検討すべきなのだろうか…

無料レポート進呈やメールマガジンなどのリスト獲得策も実施している。
あとはナーチャリング(顧客の育成)のための対策が不足しているんだろうか?
パイプライン管理もしているし、KPI(重要業績評価指標)も設定している。
それなりに分析もしているはずだけど、どうにも満足いく結果が出ない。
まだまだ私が知らない魔法の様な方法があるんじゃないか?

 筆者に相談に来るマーケティング部門の人たちは非常にまじめで勉強熱心。新しいトレンドにも敏感でマーケティング用語を巧みに使いこなしている。次々と生まれる新しいマーケティング施策にも果敢にチャレンジして、自分なりのルールも持っている。

 それでも思うような結果を導けずに、いつしか新しいマーケティング策を追いかけ続けるという“深い闇”に取り込まれてしまう。あなたにもそんな経験は無いだろうか?

 筆者は、展示会やセミナーを通じた確率の高いリスト獲得から商談作りの仕組み作りまでをお手伝いをしている。主にはマーケティングを担当している方との二人三脚で進めていくのだが、こうしたまじめで熱心なマーケティング部門の方が知らずに陥る罠がある。

 それが“マーケティングで全て解決できる病”である。

 マーケティング技法を駆使することで、課題を解決できるはずと思い込んでしまうと、議論の中心が手法の話になってしまう。そして新しいマーケティング手法が発表されたら、条件反射をしているかのように、それに取り組んで時間を費やしてしまう。

 ここで質問がある。

 あなたが売れるようにしたいと考えている製品。そのキャッチコピーを思い浮かべてほしい。目の前にリーフレットがあれば、表紙の製品名の上部にあるコピーを見てほしい。それが恐らく、その製品のキャッチコピーだと思う。見てもらえただろうか。

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