最近では1920×1080ドットのフルHD解像度を超える、「4K解像度」をサポートする高性能な液晶ディスプレイが増えている。ディスプレイの解像度が高いと、表示できる情報量が増える。多数のウィンドウを重ねずに表示できるようになるわけで、複数の文書ファイルやWebサイトなどを参照しながら業務を進めるときに、作業効率が上がりそうだ。

 マルチディスプレイでは、もちろん4K解像度に対応したディスプレイも利用できる。むしろこれまでのディスプレイをサブに回し、メインとして使うことになるだろう。ただし、フルHDまでのディスプレイとは異なり、4Kディスプレイの利用には様々なハードルがある。今回は、4Kディスプレイを使うときの注意点を紹介する。

デスクトップ画面の圧倒的な広さ

 「4K」とは横3840ドット、縦2160ドットなどの解像度をサポートする映像機器やコンテンツに対する総称と考えるとよい。ここで言う「4Kディスプレイ」とは、パネルの解像度が3840×2160ドットの液晶ディスプレイのことだ。

 フルHDは1920×1080ドットなので、3840×2160ドットの4Kディスプレイでは、1画面に表示できるドットの数がフルHDの4倍になる。単純計算で、フルHD液晶4枚分のデスクトップ領域が得られるわけだ。

17.3型でフルHD液晶のノートPCと28型の4Kディスプレイを接続した例
17.3型でフルHD液晶のノートPCと28型の4Kディスプレイを接続した例
ディスプレイはiiyamaの「ProLite B2888UHSU」。DisplayPort×2、HDMI×2、DVI-D×1、アナログRGB×1を備える。直販価格は7万9380円(税込)。ノートPCは「m-Book W シリーズMB-W830X-SH」。Core i7-6700HQ、16Gバイトメモリー、256GバイトSSDを採用し、グラフィックスチップとしてGeForce GTX 960Mを搭載する高性能モデル。HDMI、Mini DisplayPort、アナログRGBの3種類の端子を備える。直販価格は税別12万9800円から(撮影:スタジオキャスパー)
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4KディスプレイとフルHDディスプレイでマルチディスプレイ構成にしたときのデスクトップ画面。左がフルHDのデスクトップ、右は4Kのデスクトップ。実際は横5760×縦2160ドットだ
4KディスプレイとフルHDディスプレイでマルチディスプレイ構成にしたときのデスクトップ画面。左がフルHDのデスクトップ、右は4Kのデスクトップ。実際は横5760×縦2160ドットだ
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