2015年9月、Microsoft Officeの新版「Office 2016」が登場した。「Office 2013」のリリース以来、およそ2年半ぶりのバージョンアップだ。仕事では定番のソフトだけに、新機能や導入の方法をチェックしておこう。

 まずは図1を見てほしい。Excel 2013とExcel 2016の画面を比べたものだ。上端のバーなどの色合いが違うものの、リボンに並ぶメニューやボタンはほとんど同じことが分かる。

●Office 2016が登場――見た目は2013とほぼ同じ
●Office 2016が登場――見た目は2013とほぼ同じ
図1 2015年9月に登場したWindows版のOffice 2016(右下)。画面の見た目はOffice 2013(左上)とほとんど変わっていないので、迷わずに作業できるはずだ
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 WordやPowerPointも同じである。Office 2016の画面は、Office 2013に対して、一見するとあまり変わっていない。日常的に使うソフトにとって、変わらないことは悪いことではない。とりわけ、操作性は変わらない方が好まれる。新しいメニューやボタンを覚える必要がなく、すぐに使い始められるからだ。

 とはいえ、Office 2016には、強化されたポイントも多い。図2に挙げたような新機能が盛り込まれ、着実な進化を遂げている。特に目玉とされているのが「共有」機能。複数のユーザーで同じファイルを同時に編集する機能のことだ。あまりなじみはないかもしれないが、職場で利用する際などに便利なことが多い。

●Office 2016で注目すべき新機能
●Office 2016で注目すべき新機能
図2 Office 2016の主な強化点。共有機能は目玉の一つである
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 2014年10月に提供が開始された「Office Premium」の場合、Office 2016へと無料でアップグレードが可能。また時がたてば、自然とOffice 2016の利用者も増えるはず。新機能の利点などは押さえておきたい。