マイクロソフトは「Windows 7/8.1からWindows 10へアップグレードしても、アプリ、データ、設定は引き継がれる」とアナウンスしている。では、実際はどうなのか?何か落とし穴はないのか? 一般的なWindows 7の環境を用意して、Windows 10にアップグレードした結果を検証する。
Windows 10にはロック画面がある
Windows 10にアップグレードすると、最初に「ロック画面」と呼ばれるフルスクリーン画像が現れる。この画面は、タブレット端末での誤動作を防止するために採用されたものだ。
たとえば、タブレット端末では「シャットダウン」ではなく、すぐに起動するように「スリープ」状態で持ち歩くことが多い。その際、画面に触れる度にタブレットが起動してしまうとバッテリーがすぐ消耗してしまう。そこで、正しい方向へスワイプしないと起動しない「ロック画面」を表示しておき、バッテリー消費や不要な操作を抑制する。
ただ、キーボードやマウスが接続されている場合、何かキーを押すか画面をクリックするだけで、簡単にロックは解除されるようになっている。
ロック画面を解除すると、ユーザーパスワードが設定されていればサインイン画面に、されていなければデスクトップ画面になる。
Windows 10のサインイン画面は、Windows 7のログオンユーザーの選択画面とは異なり、ユーザー選択アイコンとパスワード入力が同じ画面で構成されている。そのため、正しくWindows 7からユーザーが引き継がれているかの確認と、サインイン作業が同じ画面から可能になった(図1)。