Windows 7から無償アップグレードすると、ローカルアカウントはそのまま引き継がれる。つまり、Windows 10でもローカルアカウントは利用できるのだが、Windows 10をプリインストールしたパソコンや、クリーンインストールしたパソコンをインターネットに接続して起動すると、セットアップで「Microsoftアカウント」によるサインインが求められる。そこには「ローカルアカウントの作成」という項目は見当たらない。

 そこで今回は、Windows 10におけるアカウントの扱いと、その作成方法について紹介する。

Microsoftアカウントとは何か

 Windows 7ユーザーにとって、OSにログオンするためのアカウントは、そのパソコン固有の「ローカルアカウント」が基本であり、その他には「Active Directory」に参加するためのドメインアカウントがあるだけだった。ところが、Windows 8以降、新たに「Microsoftアカウント」でログオン(Windows 8以降は「サインイン」と呼ぶ)が可能になった。

 Microsoftアカウント自体は、特に新しいものではない。Outlook.comやXboxサービスなど、マイクロソフトのクラウドサービスを利用するときに必要な「Windows Live ID」が、その前身である。つまり、Microsoftアカウント自体は、Windowsと直接関係があるわけでなく、Windows以外のOSでも、Microsoftアカウントを登録し取得することが可能だ(図1)。

図1●Microsoftアカウントへの登録
図1●Microsoftアカウントへの登録
Microsoftアカウント自体はマイクロソフトが運営するクラウドサービスのアカウントだ。したがって、OSに関係なくMicrosoftアカウントのサイトから。登録、取得が可能だ。
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